
地域と塗装

豊橋のキャベツ、蒲郡みかん、西尾の抹茶。
どれも日本で生産量トップクラスですよね!
それら特産品は地域の風土や気候に合ったからこそできるものです。
塗装についてもそれは言えることです。
塗装で重要なのは、地域の環境に合った塗料の選定と塗装の仕様です。

これからご紹介する仕様は私の経験と実績による、主観的な意見となりますので、その点ご理解ください。

湿気の多い地域にお住まいの方
自然豊かな地域では湿気がたまりやすく、
外壁に「カビ・コケ」が発生しやすくなります。
外壁材が撥水性を失い、水分を吸収しやすい状態にあるからです。
水は外壁材だけでなく、他の部位まで腐食させていきますので
カビ・コケの発生は塗替えのサインとなります。
< 外壁に生えたコケ・カビ >

< 屋根に生えたコケ・カビ >

推奨仕様① 塗料のグレードを上げる。
グレードを上げれば上げるほど塗膜は強靭となり、
撥水性を持続できるのでカビ・コケの発生を防ぐことができます。最もグレードの高い無機塗料が効果的です。
»
推奨仕様② 抗菌に特化した塗料を使う。
基本的に外壁に用いる塗料には防カビ剤が入っています。
しかしその効果は、防カビに特化した塗料には到底及びません。
「キルコかびストップ」という材料をお勧めします。
「キルコ」は機能性重視の塗料であり、断熱・結露防止・防音の効果があります。
それらの機能に防カビ機能を加えたのが「キルコかびストップ」です。
»

海の近くにお住まいの方
海の近くにお住まいの方は潮風(塩害)の影響を受けています。
例えば洗濯物は長く干しているとベタベタになったり、金属は錆びやすくなります。
潮風(塩害)の外壁塗装にも影響を与えます。
1.金属部分
塩分を含んだ潮風は短期的に金属部分をサビを発生させます。
一度サビが発生するとその部分から急速にサビが広がります。
2.コンクリート内部の鉄筋部分
潮風に含まれる塩分がコンクリート内部の鉄筋をサビさせます。鉄筋はサビると膨張してコンクリートは割れていきます。
割れた箇所からさらに塩分が侵入して腐敗させていきます。
3.外壁材と塗膜部分
塩分は外壁と塗膜を劣化させる要因の一つです。
外壁材として最も一般的な窯業系サイディングボードは、塩分に弱いセメントに繊維質を混ぜて作られています。
推奨仕様① 塗料のグレードを上げる。

グレードを上げれば上げるほど塗膜は強靭となり、
錆の発生を抑制することができます。
上塗は最もグレードの高い無機塗料が効果的です。
一般的に主流となっている水性シリコンでは弱いので、
最低でも2液弱溶剤シリコン以上の塗料を使いましょう。
»
下塗の錆止め塗料にもグレードがあります。
最低でも2液タイプの錆止め塗料で塗装するのがポイントです。
錆止め塗料の例
日本ペイント ハイポンファインプライマーⅡ(2液弱溶剤型)
日本ペイント ハイポン20デクロ(2液溶剤型の為、下地による)
エスケー化研 マイルドボーセイ(2液弱溶剤型)
エスケー化研 ミラクボーセイM(2液溶剤型の為、下地による)

まとめ
結論はグレードの高い塗料を使うということになります。
塗料メーカーは1液型水性塗料でも問題ないと言いますが、私の経験上、沿岸部や山間部の地域の方は2液型弱溶剤シリコン以上を使うべきだと思います。
弊社の最高級無機プランを自信をもってお勧めします。
»